掛け軸の修復工程
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1) 作品部分の裏に貼ってある古い和紙を剥がしていきます。
2) 作品の汚れを落とします。
3) 本紙の穴などを埋める作業をします。
4) 作品の裏に新しく薄い和紙「肌裏」で裏打ちを
します。
5) 掛け軸を巻いた時、再度折れてしまわないように
補強します。
6) 布地 (裂:キレといいます)を回します。
7) 次に中裏打ちをします。これによりハリとコシが生まれます。
8) 最後の総裏打ちです。土を混ぜた丈夫な和紙を使います。
9) 板に貼りこみ2週間以上乾燥させます。状態を見て
板から外し、表にして 更に乾燥させます。
この工程が短いと完成した掛け軸に反りや歪みなど
が 出てしまいます。
10) 和紙を何度も重ねた掛け軸は、硬くなります。
それを解消するため、掛け軸の裏にイボタロウ
という特殊なロウを塗り、 数珠で擦ります。
これにより、掛け軸全体が柔らかく、 手触りも
よくなります。
11) 丈夫に半月型の八双(はっそう)下部に金軸先を
付けた軸棒を取り付けます。
12) 掛け軸の上部に紐を取り付けます。紐を掛け軸に固定するため
鐶(かん)と いう専用の金具を打ち込みます。
13) 実際に掛け軸を掛けて、全体の仕上がりを確認します。
軸先
当店のオリジナルです。
他店にない独特な塗りでつくりました。